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2009年7月12日 (日)

U・BROS-32mkⅡについて

Ubros32mk2_001  このモデルはシングル・アンプ・ファンのために開発いたしました。シングル・アンプは大きなパワーを得るためには不利ですが、プッシュプル・アンプのように波形合成をしないために、一部のオーディオ・マニアの間で強く支持されています。過去において上杉研究所では、シングル・アンプ・ファンのために、そして300Bファンのために、U.BROS-27というパワー・チューブに300Bを使用シングル・アンプを発売しておりました。しかし、良質の300Bの入手が困難となったために、製造を中止することなってしまいました。その後継機がU.BROS-32だったのです。そのようなわけでU.BROS-32では、300Bシングル・アンプを強く意識して誕生しており、私自身納得できるアンプに仕上がったと自負しております。U・BROS-32mkⅡも同じ考え方で設計しております。シングル・アンプの問題点は、前途のようにアウトプット・トランスのコアがプレート電流によって磁化され、優れた低域特性を得ることが難しいことにありますが、優れた低域特性を得、かつ高域特性に乱れがないというアウトプット・トランスを使用し、シングル・アンプの問題点を解消しております。U・BROS-30mkⅡのように、パワー・ステージを3極管接続とすることも考えましたが、これでは長期の安定性と長寿命化を考えて余裕度の高い設計とした場合に、パワーが小さくなってしまいますので、U・BROS-32mkⅡでは、U・BROS-32と同じく、EL34をウルトラリニア接続としてパワー・チューブとしての優れた特性を得ています。回路構成は、トップ・ステージがECC83、パワー・ステージがEL34のウルトラリニア接続で、NFBはアウトプット・トランスの2次側からドライバー・ステージのカソードにカソードに掛け、高安定性と高性能を両立させています。

<U・BROS-32mkⅡの主要規格>
●入力感度:600mV/フル・パワー

●入力インピーダンス:約90KΩ

●連続最大出力:6.5W+6.5W

●出力マッチング・インピーダンス:4Ω、8Ω、16Ω

●周波数特性:6Hz~60KHz(-3dB)

●歪 率:0.1%

●ダンピング・ファクター:7 (ON-OFF法にて測定)

●残留雑音:0.3mV以下(高調波成分一切含まず)

●消費電力:70W

●外形寸法:312Wx199Hx223Dmm

●重 量:約14Kg

音の職人:林泰夫:hayashi@dynamicaudio.co.jp 

  上杉研究所のアンプは、上杉佳郎のメーカーでのエンジニアリング歴44年の経験を活かして、真空管を十分な余裕度を持たせて動作させ、トラブルを再生させないことを前提として設計しております。アンプは機械物ですから、トラブルをゼロとすることは無理ですが、トラブル発生率の少なさには自信を持っております。安心して御使用ください。
 mkⅡシリーズのパワー・アンプで、甘美で、しなやかで、しっとりした艶やかなサウンドをお楽しみください。品位が高く躍動感に富むプレイバックぶり、豊かな音楽的表現力、に関してもいささか自信を持っております。

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