« 2015年3月8日 - 2015年3月14日 | トップページ | 2015年3月22日 - 2015年3月28日 »

2015年3月21日 (土)

■電源ケーブル試聴> ④

一般的ではありませんが、使っている方が意外と多いのでは・・・

Allegro
ALLEGRO電源ケーブルです。
日本人の方のプロデュースによるアメリカ製といったところ。

長さ表記は2.0mだったと思いますが、実際には2.5mくらいありその太さと合わせて取り回しは苦労します。
ただし、両端子の手前は比較的細くなっているので機器への接続自体は通してしまえばそれほどでもありません。

ここでは普段は壁コンセントからACボックスへ使用しているのでつなぎっぱなしの状態です。
したがってこのケーブル単体を試聴するということはここ何年もしたことないですね。

本来はスタジオ使用等の業務用として開発されたもので、元々はアース有りのグランド・オンと無しのグランド・リフト仕様がありましたが現在はグランド・オンのみになっているはずです。

で、その能力はと言うと意図的なところを全く感じさせない素直な音です。

良くしよう・・良くしよう・・・と思って作り込んでいったらこの太さ、この長さになってしまった、というところでしょうね・・以前に聞いたところではこの長さ以外短いのも長いのも作ってもらえませんでした。

「素直な音」と言いましたが、評価がそれだけの場合はたいていはつまらない音です。
ネガティブな印象をごまかす時に便利に使うことがあります。

ですが、このALLEGROは全く正反対というか質量感を伴った音像のリアリティー、スピード感、音場表現がどこがどうと言うことではなく至極当たり前の感じでそこにあります。
ひとつひとつの特徴をとらえてあーだこーだ評価する感じではないです。

オーディオの場合「あちらを立てればこちらが立たず」みたいなことの繰り返しである意味「落としどころ」を見つける作業でもあるのですが、このALLEGRO電源ケーブルは意図せずそれができてしまったケーブルのようです。

リファレンス的な電源ケーブルを1本は持っていたい、使ってみたと言うことであればこのALLEGROが最右翼ですね。
ということで、私も壁コンからのケーブルはこのALLEGROで固定になっております。

次は先日のエソテリックに続いての国産品。

Horus
武藤製作所の"HORUS NEO +α"電源ケーブルで"Terminator"な無しのタイプです。
同じ"HORUS NEO"でもインターコネクトと違って柔らかく取り回しも楽です。

"HORUS"はインターコネクトも含めてですが、NEO→Terminator→+αと使っています。

"HORUS"を初めて聴いた時の印象は日本人の「琴線」に触れる音世界・・という感じでそのクォリティーの高さと合わせてデリケートで繊細、しかし弱々しくはならないところに惹かれました。

極めてパーソナルな感じでオーディオに思いっきり入り込んで楽しむといったところがあり、良くも悪くも好みの分かれるところだったと思います。

これがNEO→Terminator→ +αと進化することで簡単に言うとキャパシティーの広さ、懐の深さがよりはっきりと分かるようになり、そして +αで伸びやかさというか開放感も気持ちよく加わりけっこうインターナショナルな趣きになってきたように感じてます。

それでもやはり聴く人を前のめりにさせるところがあるのが"HORUS"のいいところなんでしょうね。

akiyama@dynamicaudio.co.jp
5555 5F 秋山
03-3253-5555

|

2015年3月18日 (水)

■電源ケーブル試聴> ③

なかなか一度に書けなくてすいません。
今日はまずこれ。

Plmm2x
TranceParentのPLMM2Xです。
国内定価28万円と安くはないが、ハイエンド系としては高くもない。

高性能で個性控えめのニュートラル系、お値段もまぁまぁ。
それなりのシステムにふさわしいケーブルを・・でもケーブルにはあまり凝りたくない、とんでもなく値段の高いのはダメ、という時に最適な落としどころがこのPLMMX2ですね。

音場タイプといえば音場タイプ、音像タイプといえば音像タイプ・・みたいに言うと誤解を招くかも知れませんが、それほどバランス良くまとまっています。

いかにも音場タイプ・・細かい粒子で埋まった広い空間表現みたいなことはしませんが、高S/N感(これが価格を超えたレベル)に支えられた空間に適度にしっかりした音像がちゃんと立体感を持って存在してきます。

総合的な性能も高くキャラクター性も低いので、性能的な不満も出ないしコンポ以外のクセも感じることも少なく使っていることを忘れさせるケーブルですね。
その分、ケーブルに入れ込んでいる方にはちょっと物足りないかも知れませんが。

前段、後段でもいけますし「迷ったら」「選ぶの面倒になったら」・・PLMM2Xでいいんじゃないですか。

では、次。

Vallhala2
NORDOSTの"Valhalla 2"です。
初代の"Valhalla"に比べると見た目も音も変わりました。

初代"Valhalla"は「これがハイエンドだ!」といったところがありました。
インターコネクトに特に顕著だったと思いますが、その麻薬的な持ち味でファンの方もたくさんいらっしゃいました。

クールで繊細、粒子が細かく浸透力の強い音場タイプといった趣で空間表現を得意とする当時のハイエンド指向にピタッとはまるケーブルでした。

で、この"Valhalla 2"がどうなったかというと「その匂いを残しつつ」性能的にグレードアップしました。

音像の確かさ、線の太さといったところがさらに上位クラスのものに匹敵するレベルになり、時に鼻につくこともあったかも知れない「ハイエンドでございます」感は影を薄め洗練された大人になったような感じです。

「線の太さ」と書きましたが、これは「太い」ということではなくどちらかというと「普通」になったというところでしょうか。

初代"Valhalla"が「細い」というわけでは無いのですが、「太い音を期待する」には向いてないなぁ〜程度のことです。

実際のところ初代"Valhalla"電源ケーブルをパワーアンプに使っている方を私は知りませんしプリに使う方も少ないかも知れませんね。

今回の"Valhalla 2"はその意味でも性能のアップに伴って汎用性も上がったと思います。
でも、パワーに使う人はやっぱりいないかな。

akiyama@dynamicaudio.co.jp
5555 5F 秋山
03-3253-5555

|

2015年3月16日 (月)

■電源ケーブル試聴> ②

PC9500の次はヨルマ・デザインの"PRIME"電源ケーブルです。

Prime

ヨルマ・デザインはインターコネクト、デジタル・ケーブル、スピーカー・ケーブルは正規代理店により国内にも輸入されていますが、電源ケーブルは輸入されていません。

今回のこのケーブルも個人の客様からの拝借品です。

借り物ですが、このフロアーでもシステムの中で遠慮無く使わせていただいているのですが、来店されたお客様より「これは売り物ですか?」と聞かれることが一番多いのがこれです。

海外でも流通している価格はけっこう高いようで私のところに委託販売で出てきた中古品もこれまでで2本しかありませんね。

ヨルマでもクァンタム・ピューリファイ搭載は「PRIME」シリーズだけになりましたが、8N高純度銅線との強力な組み合わせはこの電源ケーブルも同じで最高クラスのS/N感と鮮度を聴かせてくれます。

しかし「広大なステレオイメージ」とか「どんな微細な音もあますこと無く・・」とかの感じではないです。

実際、十分な空気感を含んだ音場もできているし解像度も極めて高く最高クラスのS/N感がもたらす情報量は圧倒的といってもいいのかも知れませんが、低域は深く伸びていても抑制は効いていて高域も粒子の粒まできれい表現しているようで少し「伏し目がち」みたいなところがあり大人・大人しているところがあります。

一言で言うと「深みがあるってこういうことなのね・・」ってところでしょうか。

後々「PRIME」はインターコネクトやスピーカー・ケーブルでも語ることになる思いますが、「PRIME」は下手すると「音はドバドバ出てくるけど」という感じで収まりがつかないことがあります。

表現は正しくありませんが、使用するコンポーネントの能力を超えて音が出てくるというかとりとめも無く出てくるのでコンポーネント自体のレベルが高くないとコントロールできていない感じになります。

何年も前ですが初めて「PRIME」のスピーカー・ケーブルやインターコネクトを聴いた時がそうでした。
その時もまぁまぁのそれなりのシステムだったのですが「このクラス、グレードじゃダメなんだね」と思ったことを覚えています。

この電源ケーブルにはそこまでの印象はありませんが、今回の試聴システムだから大丈夫なのかな・・と思ったりもします。

どこかに使いたい、でもどこに使うのがベストなのか「悩みに悩む」ケーブルですね。

akiyama@dynamicaudio.co.jp
5555 5F 秋山
03-3253-5555

|

« 2015年3月8日 - 2015年3月14日 | トップページ | 2015年3月22日 - 2015年3月28日 »