ありがとう Hank Jones
91歳。同じ歳を取った自分はいったいどんな者なのか・・・・。
2009年8月岩手県一関市「BASIE」でのハンク・ジョーンズグループのLIVEにおけるハンクの素晴らしさは心に焼き付き、音楽への熱き想いへの糧となっています。
さいわいにして真横からハンクのピアノタッチを垣間見、柔らかな動きと豊かなサウンド中に潜むフレーズの鋭さに驚くと共に、私の横に座っている美しい娘さんに向って目で合図を送る仕草に唖然としたのです。
なんてカッコいいんだろ。
聴衆に対するサービス精神とは裏腹に、リハーサルでは若手メンバーに対する厳しいまでの対応に真のプロを感じたものです。
最後のJAZZ GIANT。
きっと、今頃天国でサド・ジョーンズとエルビン・ジョーンズと共にご機嫌な演奏をしているにきまってる、でも聴けない事がとても残念なんだ。
これでまた音を取次ぐ演奏家が一人増えてしまった。
ハンク・ジョーンズの音楽・ピアノタッチ・プロ意識・ユーモア・人間性・・自分のオーディオで何処まで共感できるまでに鳴らせるか再現できるか、天国のハンクにガッカリされないように精進しよう。
ご冥福をお祈りいたします 。
サウンドハウス 5F担当 厚木
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